レスリングはオリンピックにふさわしくないのか?

レスリングと他の6競技を同列に扱っていいの?
IOCの理事会で、2020年のオリンピックの競技種目が決められ、これまで行われてきたレスリングが、他の6つの競技とともに最後の1競技の候補にされてしまいました。
で、他の6つというのが、野球・ソフトボール、空手、ウェークボード、スカッシュ、スポーツクライミング、ローラースポーツなんだそうです。オリンピックの競技に採用する基準には、4大陸で男女それぞれ何十か国以上で行われているか、男女比率というものがあります。そのほかに、今回はテレビ中継の視聴率やユーチューブの再生回数、フェイスブックの「いいね!」の数なんかも参考にしたとか。
では、採用されたというか残留した競技、新たに採用された競技って、こうしたファクターでレスリングを含む7競技を上回っているということなのかというと、どうもそうではないようです。
IOCの15人の理事による投票で、決めたということなんだそうです。
まず、「外したほうがいいと思う競技」をいくつか選び、そのうちの上位をさらに投票して、一つに絞っていった結果、レスリングが除外候補、というか他の「入れたほうがいいんじゃね?」と理事からの意見のあった6競技とともに、最後の1つの候補に含まれてしまったということのようです。
だけど、ねぇ。レスリングとほかの6つって、一緒にしてしまっていいものなんでしょうか。
そもそもレスリングは、古代オリンピアードの時代から続けられてきた競技です。力とか技というものを、きわめてプリミティブな方法で競う、本当の意味での根幹的な競技だと思います。
レスリングに比べると、同じ格闘技のボクシングなんか、制限が多く、かなり近代的な競技に思えます。
そういう観点で、考えてみてください。
ウェークボードなんて、要するに水上スキーでしょ。スカッシュなんていけ好かないヤッピーの余暇、娯楽の運動でしょ。スポーツクライミングは、たしかにスポーツっぽいけれど、はっきりいって趣味の世界でしょ。ローラースポーツは、もうほとんど遊びの世界でしょ。
オリンピックとその競技だけの大会の権威
一回は除外された野球・ソフトボールの場合は、一部の国でしか行われていませんよね。ソフトボールは世界選手権があって、そっちのほうがオリンピックよりずーっと権威がある大会のはず。このあたりは、サッカーのワールドカップとオリンピックのサッカーの関係とほぼ同じと言えば、わかると思います。
野球の場合は、発祥の地のアメリカ合衆国のメジャーリーグが「世界一の大会」です。WBCは、メジャーリーグとスポーツチャンネルのケーブルテレビ局が、金儲けのために実施するエキジビションです。順番で言うと、①ワールドシリーズ、②WBC、③オリンピックですね。それが何より証拠には、オリンピックから野球が除外されたときに、アメリカは声高に抗議なんかしなかったでしょ。「どーでもいーや」というスタンスだからでしょうね。
昨年末、ソフトボールの世界選手権で日本は優勝しましたが、それを知っている人がどのぐらいいるんでしょう。さらに、知っていても、その価値の高さを評価している人は? サッカーのなでしこジャパンのワールドカップ優勝やオリンピック銀メダルに匹敵するか、それ以上の快挙なんですけどねェ。
つまり、野球とソフトボールに関しては、オリンピックよりも上位に位置する大会があり、別にオリンピックで実施しなくても、世界一を決定できるので、レスリングと一緒に論じられない、というか論じるべきではないのだと思います。
ただし、日本限定で言うと、ソフトボールについては本来の快挙がほとんど無視されているので、オリンピックという舞台をプレーヤーのために作ってあげたらいいんじゃないかと思いますが……。
空手と武術とレスリングは?
そうそう、最後に空手と武術(ウーシュー)。歴史と伝統については、レスリングほどではないにしろ、格闘技としては格式がありますね。
でも、空手って流派がたくさんあって、それぞれの流派に大会があるし、団の認定の基準もばらばらだし。どの流派でやるつもりなんでしょう。まさか、寸止めなしの極真ルール? オリンピック競技で、あばら骨や腕の骨を折ったり、前歯が吹っ飛んだり、頬骨や鼻骨陥没の流血戦をやるつもりなんでしょうか。
防具をつけるんなら、テコンドーがあるじゃんって思いませんか。だから、どれとどれを残すの・入れるのっていうんなら、テコンドーと空手のどっちというのが、妥当だと思うんですが。
それから武術って、要するに太極拳です。北京では公開競技だったと思いますが、型の審査とかをやっていたようで…すいません、ろくに見てません。だって、これはいわゆる級や段の認定審査でしょ。採点競技だって言い張られても、体操やフィギュアスケートとも全く違うもんですよ。
残された競技を見直してみたら?
というわけで、レスリングと他の7つの競技を見比べてみると、同列に論じることがいかに馬鹿げているか。
もっといえば、もの悲しくなってきます。商業主義だということは分かっていましたが、レスリングという競技と連盟とレスラーが、なんでこんなことで生き残りをかけて頑張らなければならないのか。
今回、IOC理事会で除外候補になりながら、実施競技に残されたのはホッケー、カヌー、近代五種でした。近代五種の5つを全部知ってる人って、世界中にどのぐらいいるのでしょう。テコンドーをテレビで見たことがある人、どういうルールかを理解している人はどれだけいるのでしょう。カヌー競技の規則をだいたいでもいいから知っている人は? ホッケーは何人でやるか知っていますか。
レスリングは、この五つとくらべてオリンピックに入れるべきではないという明確な理由が、どうしても私には理解できません。もちろん、「金儲け」と、発祥地のメンツというものを除いて、ですが。
本来なら、除外するかどうかの対象とならなかった競技も含めて、すべての競技について、115人のIOCの委員の投票によって決めるべきはずだったことではないかと思います。



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