横審の「品格」発言に大疑問

稀勢の里の作戦に対して、把瑠都は作戦なしだった?大相撲初場所千秋楽の後、横綱審議委員会の委員長が、「連続優勝しても横綱にするには品格がたりない」と発言したそうです。
では、その「品格」とは何をさしているのでしょうか。巷間いうところでは、稀勢の里に対する注文相撲のことをさしているとか。ということは、立ち合いに変化したことのある大関は、今後絶対に3場所連続優勝しなければ横綱にしないということなのでしょうか。
前回のブログでも書きましたが、あの変化は、立ち合いの微妙な「間」によって生じた偶発的なものだと思います。少なくとも、取り組みの前から考えていた「作戦」ではないでしょう。
むしろ、仕切り線から下がったことによって、相手に立ち合いの出方を見る時間的・空間(距離)的余裕を与えてしまった、稀勢の里の作戦(土俵に上がる前に考えていたとすれば)の失敗です。
先代鳴門親方の教えとは?稀勢の里が、パワー全開の相手に対していろいろと考えたのだと思います。
まともに行って吹っ飛ばされるのでは芸がない。でも、立ち合いに変化はしたくない(なんといっても新大関だし、自分のパワーも絶好調だから)。
ただ、先代の鳴門親方は、こう言っていました。「いっつもおんなじ負け方をするのは、何も考えていないからだ。馬鹿なんだよ」と。そこで、考えたのが、少し下がって仕切ることだったのでしょう。
でも、慣れない立ち合いをするなら、朝稽古のときにリハーサルしておくとか、シミュレーションすることが必要だったと思いますが、そうしたことはしてなかったようです。
そのためらいが、最後の仕切りの遅れにつながり、把瑠都に「何か変」と感づかれる「間」を生んだのだと思います。
そして、あまりに頭を下げすぎた、ほとんど顔面と地面が平行になるほどの立ち合い。
相手は、反射神経が抜群の、普通以上の相撲取りです。時間と空間の余裕を与えたら、ああなるのは必然ではないかと思います。
逆に、あれをまともに受けるようでは、横綱候補でもある大関としては落第ではありませんか。
注文相撲は完全な悪なのか?最近、気になることがあります。
立ち合いの変化や、単純な引き、はたきに対して、だれもが「よくない」とか「楽して勝とうとしている」「将来を考えたらこんな相撲じゃダメ」と、とにかく批難することです。
でも、そうした決まり手の三分の一ほどは、相手にも原因があるようです。
頭を上げずに、低い立ち合いをするのは大事です。
ただし、頭を上げないというのは、仕切った位置から「相手を見て」その高さのままでぶつかっていくということです。
頭を下げて頭頂部を相手に向けて仕切り、そのままぶつかっていったら、だれだって変わるかはたくかします。
さらに、「低く」を勘違いして、ダイブするようにつっこむのですから、ちょっと上からポンとたたけば、簡単につぶれますよ。
そうした、アホな立ち合いをしている力士に対する批判は、最近ほとんど聞かなくなりました。
横審委員長なら、相撲のことを勉強したら?そういう相撲の立ち合いの変化に対して、あの横審委員長の発言です。
「品格」云々を言うのなら、客席の馬鹿騒ぎについても、一言あってしかるべきでしょう。
スポーツナビのブログにも、同様の意見があったので、参考にしました。

変化は悪くないとはいいませんが、14番のうち3番も4番もではなく、「あの稀勢の里の立ち合いに対する一番」だけなのですから、「品格」を引き合いに出して批判する、ましてや横綱推挙の内規を無視するのは、いかがなものかと思います。
朝青龍が横審に批判されるのはしかたなかったとして、白鵬にも若気の至りでいくつか「品格」を問題視される行為や行動、発言があったにもかかわらず、何も言わなかった人たちです。最近は、横綱の件だけでなく、大相撲そのものにもくちばしを挟むことが目につきます。
でも、把瑠都-稀勢の里の一番に、そこまで目くじらを立てるのを聞くと、この人たち、というか委員長は相撲そのものについてわかっているのか、大変疑問です。かの御仁の経歴は、次のようになっています。
早稲田大学政治経済学部を卒業して、日本経済新聞社に入社。
東京本社の経済解説部長、経済部長から 東京本社編集局次長となり、1988年に副社長。5年後に社長、2003年から会長に就任。同年に横綱審議委員。、日経の談役をしていたそうです。横審委員長には2009年就任。
日経の運動部の記者をしたことがあるのなら、もしかしたら相撲も取材したのかもしれませんが、この人の経歴のどこにも相撲はおろか、運動・スポーツにかかわったという記事がないのです。
さらに、把瑠都の大関昇進のパーティーで、「把瑠都と琴欧州のどっちが先に横綱になるかは賭けの対象」なんぞと口走っています。
「品格」について言うなとは言いませんが、何をもって「品格」とするのか、もう少し考えて発言してもらいたいものです。
あっ、もしかして、この委員長は琴欧州に賭けているのかも。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/nihiljapk/tb_ping/97
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