整った日本代表のW杯布陣

岡田監督の決断を支持する
今朝のスポーツ新聞は、軒並み「本田の1トップ」の1トップでした。
本田をトップにおいて、ボールをキープさせる、あるいはクロスを競らせる、またはくさびにする。フォローには左に大久保、右に松井。本田が頑張っているところで、スピードのある大久保は裏へ、戻しを受けた松井ならドリブルで攻め上がる。
で、DFラインは4バック。その前に阿部がシールドをかける、つまり栓をする。さらにその前には遠藤と長谷部が攻守の釣瓶の役割。どっちかが前へ行けば、片方が相手のMFのケアをするという形でしょう。
つまり、守りは6人か7人。カウンターは基本的に3人で、場合によっては+1人。
たしかに「守備的」ではあります。しかし、テストマッチ4連敗です。現実に予選リーグの相手国との戦いを想定したら、こうせざるを得ないでしょう。
早いボール回しと高いボールポゼッションによる、「人もボールも動くサッカー」を岡田監督は標榜してきました。
しかし、ボールは回るけれど、バイタルエリアの手前で回っているだけでした。「前へ」という意志は感じられませんでした。強豪国、というかランクが上のチームに対しては、ボールの獲得率、地域の獲得率は前半はそこそこですが、後半の20分ぐらいからは全くだめ。
結果として、ボールは持っているがシュートはない、どころかコーナーキックもとれない。何より、相手のゴールキックの数をよく見てください。いかに攻めていないか。
というわけで、岡田監督は現実路線をとったのでしょう。ボールは相手にかなりの時間帯キープされる。地域的にも自陣に押し込まれることを覚悟したのだと思います。
そこから、「いかに負けないか」「いかに少ないボールキープで相手ゴールまで行くか」そして「わずかなチャンスでもとにかくシュートまで持っていく」という戦い方を選択したのだと思います。
たしかにかっこわるいかもしれません。華麗なパスサッカーではありません。
でも、一発逆襲速攻で1点取って逃げ切ることができれば、きっと「世界を驚かせる」ことができるはずです。
私は、そういう戦い方を断固として支持します。

韓国とインテルと日本
昨日、韓国とスペインのゲームを見ました。韓国の戦い方は、明らかにUEFAチャンピオンズリーグのインテルと同様のものでした。
とにかくゴール前を固める。ただし、インテルは4人で、韓国は3人でした。韓国の場合は、中盤に2人+3人の分厚いシールドを貼って、華麗なパスワークを誇るスペインのMFを追いかけ回したのです。
それによってどうなったか、前半のスペインはサブが中心だったとはいえ、0対0で折り返したのです(実は韓国もサブが中心でした)。
後半になってスペインはMFとFWに半レギュラーを大量投入しました。韓国もメンバーを替えましたが、疲れが出てきて後半25分過ぎにゴールを割られました。
とはいえ、ゲームプランは確実に成功したと言えるでしょう。なぜなら、前後半とも、カウンターから「あわや先制」というシーンが2回ずつはあったからです。もし、そのうちのひとつでもゴールをとらえていれば……親善マッチとはいえ、「世界は驚いた」ことでしょう。
インテルだって、バルセロナとバイエルン・ミュンヘンを立て続けに破ることで、「世界を驚かせ」ました。
守備的で面白くなかろうが、退屈だろうが、みっともなかろうが、「勝てばいい」「勝つために何をするのか」を追求したのが、韓国とインテル。日本も同様に戦ったっていいはずです。

無責任なマスメディア
さて、今朝のサンケイスポーツ2面。「いまさら何を」「1998年に先祖帰り」という論調で、守備的布陣を避難しています。おそらく、他のスポーツ新聞も似たような論調なのではないでしょうか。
でも、ちょっと待ってください。「日本代表の○○が、秘密兵器のキラーパスで××の守備を切り裂く」とか「秘密兵器のFW□□が第一戦のスーパーサブになることが、△日、分かった」だの、なんの根拠もなく「勝つ」「勝てる」と煽ってどうするんですか。
オシムさんに「失望というからには、希望を持つ根拠があったのですか」と問いつめられてから4年。
日本のマスメディアは、相変わらずアホのままのようです。そういえば、最近は朝8時からフジテレビを見ていないので、どんなスポーツ選手とも「お友達」のOさんが、今大会はどのぐらい楽観的というか脳天気なのか知りませんが、前回の日本のマスメディアとくにスポーツ誌とワイドショーの「希望」には呆れました。
今年は、そんな「希望」をもつ人たちが少ないのですが、実は日本代表に絶望したり失望しているわけではないことがよくわかります。彼らは、興味をもっていないのです。
その人たちが、この守備的布陣を非難しています。勝てないことに文句を言っていたはずです。では、勝つためにどうするのか、日本の人たちが「勝ってくれ」と祈っているのです。そのためにできることを岡田監督が考えて考えて、この布陣に到達したのです(ちょっと遅いけど)。
スポーツ新聞は、腐ってもスポーツ報道の専門家なのであれば、もっと冷静にこの布陣がどういう意図でなんのために作られたのかを分析し、そして日本はこの布陣でどう戦うのかを予想したらどうなのでしょう。
ただ、「これこれこうした」を声高に取り上げて、ただただ騒ぐ。さっき「腐っても」と書きましたが、そういう意味ではスポーツ・ジャーナリズムは腐っています。だから、私はジャーナリストは嫌いなのです。
とにかく、いま私は声を大にする。
岡田監督、そして日本代表 がんばれ!

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