五輪男子サッカーの「魂」はどこに?

オーバーエージにはカズ(三浦知良)とゴン(中山雅史)だ。もう一人なら、ヨシカツを入れる。冗談ヌキにそう思っていた。
なぜか。北京大会の男子サッカー代表チームからは、どうしても覇気というか熱気が感じられなかったからだ。
「根性」でも「ガッツ」でもない。ただただ「闘う」という意志が伝わってこなかったからだ。女子サッカーが初戦で敗れた日。キャプテンの水元は言った。
「オレらは三つ勝つ」
1勝1分1敗の勝ち点4でトーナメントといった計算はしない。なにがなんでも「3つ取る」。その言葉をきいて、「オッ、彼らにも空気が入ってきたか」と感じた。
結果は「3つ負け」だった。
負けるのはしかたがない。勝者がいれば敗者がいるのが勝負事だ。最後の記者会見で水元もそういった。では、負け方はどうだったか。
負け方というものがあるはずだ。サポーターの入場料収入は、代表チームの強化や遠征の費用に当てられている。それに応えることのできる負け方だったのか。
シュートを打たない。打ってもゴールの枠をはずれる。はずして、ピッチをたたいて悔しがっているのかと思えば、立ち上がったときにはサワヤカな笑顔だった。
女子チームがニュージーランドと引き分けた後、キャプテンの沢はなんと言ったか。
「魂の入ってない試合をしてしまった」
男子は、負けても国に帰ればJリーグがある。オリンピックの前と同じ環境でサッカーができるのだ。
女子はどうか。移動の航空機の席はエコノミー。それに象徴される。予選リーグに負けて帰ったら、ただでさえ厳しい環境は氷河期なみに冷え込むだろう。
がらがらのスタジアムでプレーし、Jリーグのスタートに感動した世代の生き残り、ゴンとカズ。「足に魂を込めました」「魂みたいなものはフランスに残してきた」とカズは言った。
フランスW杯で3敗した後、ゴンは目に涙を浮かべ、井原に向かって「おれら、このままじゃ終われないな」と言った。
彼らは言うだけではなくやった。魂をこめてプレーし、闘い続けた。
あの覇気と熱気が、このチームには欠けていたのだ。

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