ドイツW杯トーナメント1回戦と準々決勝雑感

さてさて、日本対クロアチア戦の脱力感(柳澤君、完全に力が抜けました)、続くブラジル戦のやるせなさで、さぼってしまいました。
というわけで、トーナメントに入って、ここからが本番。1回戦と準々決勝を見て思ったことを、いくつか書いておきましょう。
☆レフェリーのコーディネイト
ポルトガル対オランダが、なぜ退場4人もの荒れたゲームになったか。そのポイントは、ゲーム開始からわずか10分足らずの間のレフェリングにあります。
開始早々、ポルトガルのクリスティアーノ・ロナウドに対するタックルにイエローカードが出ました。明らかに後ろから「当たりに行くためだけ」に当たったもの。ここまではオーケー。
つまり、レフェリーは「こういうタックルはビシビシ取るよ」という意思表示をしたわけです。さて、その数分後。またクリスティアーノ・ロナウドに、今度は斜め後ろからスパイクの裏を見せて、しかも内股を踏んづけました。でも、なぜかおとがめなし。そばで見ていたデコ、そりゃ怒るよ。
ホントなら一発レッドの反則。
フェアプレーは当然のことだけど、あんなことされたら仲間はいくらかの仕返しはしないと。とりあえず普段はファウルを受ける立場の攻撃的なポジションの選手が、「削る」はず。さっきのがおとがめなしなら、この程度はいいだろということ。注意食らうか、せいぜいイエローだ。
ところが、なぜか、そこからレフェリーはイエローの連発。ただのファウル、注意が必要な「削り」、こりゃ汚いよイエロー、こんなの論外「レッドだバカヤロー」の規準がめちゃくちゃ。
2002年の決勝で笛を吹いたレフェリー(名前ど忘れしちゃった)とか、コッリーナさんは、開始10分でだいたいの規準が分かるように判定していました。選手が分からないようなら、ゲームを止めて(時計を止めて、落ち着かせて)説明してましたからね。
激しいけれど緊迫した好ゲームと、荒っぽくて汚いゲームとの差は、実はレフェリーのコーディネートにあるんだと、あらためて思った次第。

☆ガーナ、フランスと日本の違い
さて、1次リーグでブラジルと当たった日本。それに対して1回戦で当たったガーナ、準々決勝で当たったフランスとの違いは何だったか。
「体力」の点で言うと、日本よりはるかに平均年齢の高いフランスが負けていなかったのはなぜなのか。ロナウジーニョがボールを持ったら、2~3人で囲んで自由にさせない。フリーで持たれても、むやみに突っ込まない。カカにしてもロナウドにしても、ドリブルで抜かせない。これは、間合いを詰めるのか、持たせておいてシュートコースだけ抑えておくのかといった判断力もあるのだろうけれど、どうもそれだけじゃないようです。
さて、3点も取られて負けたガーナ。でも、日本が負けたときのような、何と言ったらいいのか、「もういいよ、君たちには何も言いたくない」といった一種「投げやり」な気持ちにならない。必ずしも、日本代表とガーナに対しての入れ込み具合の差ではない。
結局、戦う「姿勢」の問題ではないのか。いえいえ、何も「ガッツ」だとか「国を背負う」だとか、「玉砕覚悟」ということではありません。
ロナウジーニョがボールを持った。自分の目の前にいる。止めるのか、抑えるのか、ぶつかるのか、とにかく自分のゾーンは抜かせない。ロナウドにパスが出た、足下に入る瞬間にボールと足に身体ごとぶつけてファウル覚悟で止める。そうした一人一人のアタックが、まったくないことが、「もういいよ、やめとけ」という気分にさせられた原因。
ガーナが美しかったのは、1人が抜かれたら次の1人が当たる。ボールを奪ったら前へ前へ、相手のゴールに迫るんだという「意志」が見えていたからです。同じ事はフランスにも言える。ジダンの気迫は感動モノでした。
日本では中田英、川口、巻、玉田ぐらいか。川口はGKなのでひっぱるわけにもいかいず、巻と玉田は新入りなので、頑張ってもチームを率いるところまではね。自分のことで精一杯なんだから。
で、中田英。クロアチア戦とブラジル戦の中田英には、確かに感動した。私は彼の言動がどうしても好きになれないのだけれど、とにかくあの二試合の「戦う姿」には感動した。7月3日の「引退発表」で、「これが最後」という思いがあったにしても。ただ、それがチームに受け入れられないのは、あるいはその姿勢がチームに引火しないのは、やっぱり言動のせいじゃないのかなぁ。
ただし、中田英個人のことはともかくとして、勝たなきゃダメなゲームなんだから、全員が「戦う姿勢」で臨まなきゃ。どうも、やる前から脱力してるんだもんなぁ。

☆中村はなぜ不調だったの?
中村はとにかく絶不調。ブラジル戦では、ドリブルなしの縦パスなし。横パスとバックパスばっかし。ま、監督があの人でしたから、「代えてくれ」と願っても無理だとは思ったが。
では、その原因は?
熱があったことではない。私は足の親指の爪に秘密があるんだと思う。某スポーツ誌Nに「スパイクをスタッフに履いてもらって革を伸ばしている」って書いてあったのですね。最近のスパイクは新品でも靴擦れしないんだけど、やっぱりフィット感のあるスパイクだと、窮屈なんでしょうね。というわけで、練習で履いた後も誰かに履いてもらって柔らかくしたり(親指の付け根あたりなんか、伸ばして柔らかくしないと真っ赤になっちゃうこともある)したのでしょう。
でも、なんだってそんなスパイクを履くの? 大会前、はしゃぎまくったお台場の某放送局の朝のワイドショーで、Oさんはじめみんなで「全選手のスパイク」をならべていたけどね。新しいはずイクを履くのはけっこうだけど、合わなかったら古いの履きゃいいだろ。そこまでスポンサーに気兼ねするか。
ブラジル戦後のインタビューを見てて、言葉に詰まって目を真っ赤にしていたけれど、調整ミスと足の爪が原因で低いパフォーマンスしかできなかったのだとしたら、もっと泣くべきだ。「残念です」「悔しい」のは、我々サポーターなの。あなたが言うのは「申し訳ない」でしょ。
「ごめんなさいと謝れ」とは言いません。でも、何が原因で何が問題だったのか。反省はしてもらいたい。
☆ちょっと待て!新監督はどうやって決まったんだ
結局、こういうことを曖昧にしているから、いつまでたってもきちんとした強化ができないの。
会長(キャプテンだなんて絶対に呼ばないからね)、まずあんただ。どっから出てきたんだ。オシム氏の名前は。
オシム氏が適任だということは認める。だけど、そこへ至る過程がないのね。崖淵会長は。
この件については、明日、書く予定。
☆準決勝イタリア対ドイツ
今大会、監督の采配が大きく結果に響いているようです。アルゼンチン、スペイン、イングランドが負けたのはいずれもスターティングメンバーの選び方と、おかしな交代要員が原因。ペケルマン、アラゴネス、エリクソン、三人ともそれぞれの国で非難囂々。当たり前だって。日本だけですよ。「感動をありがとう」なんて。私は感動しなかったけど。
というわけで、采配はよくわかんないけどホームアドバンテージと選手の頑張りで勝ち残ってきたドイツ。準々決勝のPK戦で、クリンスマンのアドバイスがあったとは思えないもんなぁ。だいたい、相手は1枚も2枚も格落ちだったし。
ファンタジスタの活躍で美しく勝ちたいのだけれど、10人になっちゃったら、ガチガチに行くしかないだろっ!というイタリア的リアリズムのリッピ采配。
高さ、体力、テクニック、歴史そういうものに差がない以上。やっぱイタリアに分があるでしょうね。ま、個人的な好みもあるけど。

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