クロアチア戦のポイントは「危機管理」

☆11人のゲームしか考えられないベンチ
ワールドカップ各国の初戦が終わって、二巡目に入った。
さて、前回、日本ベンチとイタリア・ベンチの采配の差について書いたのだが、「続きは次回」と思ったら、みなさん、きっちりあちこちで話して書いているようで。
というわけで、たった一言で続きは済ませましょう。要するに、ジーコ監督は「10までしか勘定できないのだ」。ゴールキーパーを除いた10人を決めたら、後のオプションは持ってない。そういうことらしい。
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1998年の予選のとき、「経験のある人をベンチに置くべき。アルトゥール・アントネス・コインブラ、またの名をジーコという。」と書いたK子氏は、ようやっといまになって週刊Bでちょっとは批判しているけど、やっぱり彼が好きなのね。「第二戦で同じメンバーだったら、監督失格の烙印を押す」だった。言っとくけど、もうすでに失格です。
ジーコは卓越した選手でありカリスマ。ベンチにいて士気を鼓舞したりするにはいいでしょう。でも、キャプテンだったり司令塔という意味では指揮官だけど、ベンチをあずかるヘッドコーチには向かないタイプ。(自分のことを「キャプテン」と呼ばせたい某会長。貴方も、自分自身の立場を含めてよく考えなさい。その呼び名の意味を)
☆刻々と状況が変わったら、ベンチはどう動く
と思ってたら、今朝のゲーム。これはまた、突発的なアクシデントが起きたとき、ベンチが実に冷静に対処したという好例でした。
まず同点になってデロッシ退場のイタリア、リッピ。まずトッティを下がり気味にして守備の人数を多くする。数分間、相手の出方を見極めた上で、アメリカはカサにかかって攻めてくると判断。ボールの供給を抑えるために、トッティをガットゥーゾにチェンジ。4-2-2-2から、ボランチにザンブロッタとガットゥーゾ、その前にピルロを置いて4-2-1-2。ただ、ガットゥーゾはアメリカのパサー、レイナを止めるために動くので(1人でボランチ2人分の働きをしていましたね)、ピルロも下がり気味。必然的にできるトップとのスペースは2トップが互いにタテに並ぶことで消す。ただし、これだとボールを前で確保できないので、ほとんど守備一辺倒。
だけど、今度は後半になってアメリカのマストロエニが退場。10対10になる。というわけで、リッピ監督は、DFザッカルド(オウンゴール!)に代えてFWデルピエロ投入。トップ下で前線からのプレスも強化した。DFはボランチのザンブロッタを下げたから、システムは4-2-1-2。
さらに、アメリカがもう1人レッド。今度は10人対9人。ここで、FWのトニ(調子は今ひとつ)を下げてイアクインタ。人数が少ないので、両チームとも引き気味。スペースだらけだから、隙間隙間にスピードで突っ込めて、なおかつパワープレーもできる選手を入れたというわけ。
☆手を打ちきったときアクシデントが起きたら
ところが、3人交代したとたんに右サイドバックのペッロッタが負傷。リッピは、ペッロッタを右サイドの高い位置(ほぼFWとMFの中間)に立たせた。走れなければ、前に置く。いれば、アメリカ側もケアしなきゃならないから。実際にはクロスをちょっと上げただけ。ほとんどは足下でキープして近くの味方ににパスしただけだったが、効果はあり。というわけで、フォーメーションは3(ザンブロッタ、ネスタ、カンナバロ)-2(ガットゥーゾ、ピルロ)-2(デルピエロ、(ペッロッタ))-2(ジラルディーノ、イアクインタ)。
イタリアベンチの見事な危機に対する対応ばかりを書いたけど、実はアメリカのブルース・アレナ監督の対応も見事。一発レッドに怒り、オフサイドの判定に怒鳴り、ペットボトルを地面にたたきつけ、興奮しているように見えて、采配は的確。
レッド3枚だけ取ると「荒れたゲーム」のようだけど、実際にはレッドはどれも当然。ジャッジのミスはほとんど無かった。選手・ベンチを含めて双方が力を出し切った、とてもとても中身の濃いゲームだったと思う。
☆今日の日本のスタメンは?
さて、K子氏も注目するスタメン。予想どころか、確定らしい。坪井に代えて加地、駒野に代えて小笠原。で4-4-2だそうな。やっぱし、この監督は足し算しかできないし、10までしか勘定できないんだ。
まず、病み上がりの選手を出していいのか。たしかに、回復はしているのだろう。ドクターもゴーサインを出したのだろう。でも、90分間すべてを出し切らなきゃいけない、しかも炎天下のゲームでもつのだろうか。ただでさえベンチ「は」選択肢を持たない(持ってないではなく)のに、途中でばてたりパンクしたら、どうするのかな。
次に、小笠原と中村の「W司令塔」? 馬鹿騒ぎを繰り返すメディアにはウケますなぁ。このキャッチフレーズ。「船頭多くして舟山にのぼる」ってこと考えないか。風邪ひいて熱のあるヤツをスタメンで使うか、ふつう。しかも、この土壇場で。ゲームが始まってみたら、フラフラでってなったら、後はどうするの。
☆戦いは23人! そしてピッチに出るのは14人!
ラスト15分の切り札ならわかるけど、「10人の他に、ベンチにいるうちの3人も使える」っていう感覚が、この監督にはないっていうことがはっきりしたでしょ、これで。
今さらいってもむなしいけど、4-4-2なら私のスタメンは、次の通り。すべて左から
DF…中田浩、中澤、宮本(ややリベロ気味)、駒野
MF…福西、中田英(この2名ボランチ)、小野、小笠原(ややタテ気味に)
FW…大黒(もしリードできたら、後半のある時間に玉田)、高原(だめなら後半は即、巻にチェンジどのみち、いつかは巻に)
サブで使うとしたら、DFでは茂庭(対パーワープレー)、MFは三都主、遠藤(フリーキック)、中村、FWは巻、玉田。
なんだ、日本て、けっこう使えるヤツがたくさんいるじゃないか。ベンチ、何やってんだよ。
元阪神タイガースの江本の名セリフ、思い出しますね。
☆メディアの皆さん、冷静に
某お台場の朝8時からの番組で司会をしているOさん。応援する気持ちは分かれますが、暴言は困ります。いくら、「グループFは3チームの争い」って言われたからって、「ああいうことを言うと、報いが来る」だの言わないのね。単純に、得失点差で最下位の国が、今のところで脱落しかかっているっていう意味なんだから。レポーターも「小バチが当たった」なんて、品性が下劣すぎ。さらにはOさん「クロアチアのあのバカタレは」はないでしょう。
応援する気持ちは、私にもまだ残っています。「もうダメかな」と思っても、可能性のある限りは応援します。応援を受ける側の人が、もう少し熱くなってもらわないととは思いますが。
☆第三戦、そして次代へ向けて
「クロアチアには勝てる」「頑張ってもらいたい」と、熱くなるのは良いですが、でもねメディアの皆さん。クロアチアの悪口を言うんなら、オーストラリア戦の後、サポーターに挨拶もせずにロッカーに戻り、インタビューを受けるときに、他の選手がまだシャワーで髪が濡れていたのに、サッパリして出てきたN選手に対してもっとはっきり文句を言うべきではないですか。
私は、朝日新聞に出ていた若林さんのコメント、Numberの戸塚啓さんの記事に同感です。
もういいから、第三戦はヤツをはずそう。次の大会のこともあるんだから。でも、このチームの次世代がなぁ。このーチームに入ってないんだよなぁ。ブラジル戦前には、その件を。

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