自然災害とペット、家畜

新潟中越地震は、まだまだ余震が続いています。避難していらっしゃるみなさん、募金ぐらいしか支援できませんが、体に気をつけてください。
さて、地震発生後の避難の映像などを見ていると、犬や猫を抱えて避難している人を何人か見かけました。自然災害が起きたとき、飼っているペットはどうなっているか、いつも気になります。この問題が大きく取り上げられたのは、三宅島からの避難の時だったと思います。
ペットを預かってくれた板橋区の獣医さんたちのことがニュースで取り上げられました。後には日野市に東京都の一時収容所も開設されました。さらに、板橋区の獣医さんたちと板橋区役所は、そのときの経験を元に、関東で大規模地震が起きたときのために「ペットと入れる避難所」を用意してくれることになったのです。
その直後、今度は北海道の有珠山噴火の時には、預かるだけでなく、置き去りにされていた動物たちを救助する施設も作られました。
阪神大震災の時、ペットを飼っているために避難所に入れずに、いつまでも公園やテントで暮らしている人たちがいました。仮設住宅ができたときも、ペットは不可ということで入居しなかったという人もいたそうです。泣く泣くペットをシェルターなどの施設に入れた人、里子に出した人、なかには処分してしまった人もいたといいます。仮設住宅の一人暮らしで孤独に悩む人が多かったと言うことですが、そのうち「心の支え」文字通り「家族の一員」を失ったことが原因だった人もいるのではないでしょうか。
新潟の地震で、先週水曜日に起きた大きな余震の映像では、避難所内でチワワを抱きかかえた人が映りました。小型犬とはいえ、犬が入れるところもあるのだと思いました。しかし、浦柄地区に一時帰宅したというニュースでは、ハスキーをつれて逃げられなかった女性が、一目散にそのこの所に駆け戻った映像が流れました。大型犬ですから、その方は、その後、避難所に入れたのかどうか気になります。
また、数日前に亡くなった43歳の女性は、避難所に犬を連れて行ったけれど、不可ということで車の中で避難生活をしたため、肺血栓塞栓症いわゆるエコノミークラス症候群になったのだそうです。犬はパピヨンです。小型犬なので、なんとか体育館の入り口付近あるいはせめて玄関ロビーあたりに入れてあげられなかったのかと思うと残念でなりません。あのパピヨンは、その後どうなったのでしょうか。だれかがめんどうをみてくれているといいのですが。
一方で、小千谷市では、自衛隊の避難用テントの一部を、ペット可にしたということでした。それまで車の中で落ち着かなかったのでしょうか、柴犬が飼い主のそばによってきて、きちんと行儀よく伏せていたのが印象的でした。
いま、日本で飼われている犬の数は、推計で約1100万頭。これは、小学生以下の子供の数とほぼ同じです。つまり、災害が起きたら、幼児や児童をつれた避難民とほぼ同数の犬をつれた避難民がいるということなのです。たしかに、人が優先です。人間の命は何物にも代え難いと思います。しかし、犬や猫は「モノ」ではありません。人の次かもしれませんが、家具や電気器具ではなく、「命」なのです。
しかし、私は犬好きですが、世の中には「犬がきらい」「犬がこわい」という人がいることは承知しています。ブラシをかければ毛が飛びます。においが気になる人もいるはすです。吠えれば、飼い主だってうるさく感じることもあるのですから、そうでない人にはとてつもなく耳障りです。そういうことを考慮したとすると、ペットを飼っている人、犬や猫が気にならない人用の避難所があってもいいのではないかと思います。もちろん、人だけが入れる避難所を確保してからの話ですが。
もう一つ、私が気になったのは、家畜です。被災地は闘牛発祥の地でもありました。乳牛などの酪農も行われていました。山古志村では、町長さん、助役さん、村会議員の方々が危険ななかを村に戻り、そのとき見てきた牛の無事を、村の人たちに伝えていました。村の青年たちが決死隊を組んで村に戻り、牛が自由に動けるようにして飼い葉も食べられるようにしたという話も聞きました。数日後の一時帰宅で、倒壊した牛舎のなかで牛が元気にしていたのを見て、みんなの努力が報いられたことにホッとしました。
ただ、昨日の夕刊に、ぬかるみにはまりこんで出られなくなった乳牛の写真が載りました。仲間の牛が口を寄せていたのは、心配しているからなのでしょうか。牛は、家畜でペットではありません。いわゆる経済動物であり、個人の財産です。でも、やはり「命」です。なんとか助けることはできないものなのかと思いました。
自然災害が起こるたび、私は家族とともに、犬をどのようにして避難させるか、そして全員の食料や水の確保をどうするか、いつも点検しています。マンションの上階なので、犬を入れて背負える大きなダッフルバッグも用意してあります。テントも持っています。行政がなんとかしてくれるかもしれませんが、当面は犬を飼っているのは私個人のこと。ですから、みんなが落ち着いてきて犬や猫のことを考えられるようになるまでは「自己責任」で避難生活を送れるようにしようとおもっているのです。
全国の犬や猫、その他のペットを飼っていらっしゃるみなさん。人用の食料や水、毛布などの確保とともに、飼っている動物の避難用グッズも点検してみてください。

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